はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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厳島神社と「8」

広島に滞在したのは、ちょうど24時間。1泊2日とも言えない駆け足の旅だったが、宮島に渡ることもできた。海の上に浮かぶ厳島神社の床板を、踏んでみたいと思っていたのだ。

厳島神社の境内に入ってすぐに、夫が教えてくれた。
「ここの回廊って、数字の8にこだわって作られたらしいよ」
回廊の基本的な間隔は約2.4m(8尺)で、その間には床板が8枚敷き詰められ、108本の柱が立ち、社殿の灯籠、参道の石灯籠は108個。本社拝殿から大鳥居までは108間で、火焼前から大鳥居までは88間だという。
「8って、末広がりで縁起がいいって言うもんね」

だが、何故「8」にこだわったのかは、不明らしい。
数字には、それぞれパワーのようなものがあるというが、漢字の「八」は末広がりで縁起がいいと言われてきたし、数字の「8」は○が二つで角がなく円満を表すとか、無限大∞にも通ずるとも言われてきたようだ。
その他にも、日本では大きいことを表現する際にも「八」が使われる。八百万、八重桜、八雲、八千代、八十などなど。
昔々厳島神社を建てた人々が、何を思っていたのかは判りようもないが「8」というものを重んじ、大きく広がっていく「いいもの」だと捉えていたのだろうということは想像できる。それは、人間の力だけでは成せないものがあるのだと知っていた人々の祈りだったのかも知れない。
そんなことを考えながら、回廊を一歩一歩踏みしめて歩いたのだった。

平和記念公園前から船に乗って行きました。45分で着きました。

お出迎えしてくれた鹿くん。綺麗な毛並み。いっぱいいました。
野生だそうです。島のあちらこちらに影を見つけて涼んでいました。

厳島神社の長く続く廊下を、ゆっくり歩きました。

柔道少年。武道の格好をした多くの人が祈祷を受けていました。
必勝祈願のご利益があるようです。

敷き詰めてある板は、潮が満ちたときに持ち上がらないように、
きっちり等間隔で、隙間が空けられていました。
五重塔も、見えています。

渡れそうにないくらい急な反橋(そりばし)。
祭事の時勅使が渡ったことから「勅使橋」とも呼ばれたそうです。

西松原から撮った大鳥居です。そばをカヌーが滑っていました。

お参りも済んで、名物の焼き牡蠣にビールで喉を潤しました。

商店街はアーケードになっていて、食べ物屋さんも雑貨もいっぱい。

しゃもじは宮島名産物の一つ。しゃもじに似顔絵を描いてくれるお店も。
「食べきれないほどご飯がよそえそうだねえ」と、
小学生の女の子に話しかけるお父さんがいました。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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