はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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一瞬だけの贈り物

朝、6時半。
凍ったフロントガラスを溶かすため、エンジンをかけようと外に出て、息を飲んだ。突然視界に入ってきた朝焼けが、思いもよらず綺麗だったのだ。
朝焼けを見られたのは、一瞬だけ。
10分後、夫と車に乗り込んだ時には、すでに赤みは消えていた。
「赤岳が朝焼けに、染まってる」と、夫。
(朝焼け、今度は、あっちに行ったんだ)と、ひとり思うわたし。
その八ヶ岳も、夫を駅まで送った帰り道にはもう、凛と白く輝く姿を自慢げに見せていた。駅まで行く途中で、朝日が昇ったのだ。

たった一瞬だけの贈り物。空が起こす、大きな大きな不思議。
「いいもの、もらったな」と、つい笑みがこぼれ、
凍った朝が、胸に流れた微かな温かいもので溶けていく気がした。

色合いも、流れる雲のように変化していきます。

夜明け前にしか見られない、影絵です。

八ヶ岳の朝焼けは撮り損ねましたが、朝日を浴びた姿もまた、凛々しい!
これから積もったり溶けたりを繰り返し、雪化粧を濃くしていきます。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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