はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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ネムの葉は、おじぎしない

ネムノキに花が咲いている。綿毛のようにふわふわした濃いピンク色の花だ。
車で走っていると市内のあちらこちらで見かける。高い木の上に咲くネムの花を愛でつつ走るのも、この季節ならではの楽しみだ。

庭にネムノキを植えてはいないが、ネムの葉と似たような植物が伸びてきた。まだ何者であるか不明だが、抜かずに置いてある。しかし、ネムノキは種から芽を出し十年経たないと花が咲かないという。判明する前に枯れるか抜かれるかしてしまうかも知れない。
その葉っぱ。子どもの頃、学校に植えてあったオジギソウとよく似ている。あまり似ているので、つい触って確かめてしまった。オジギソウは、触るとすぐに葉を閉じるのがおもしろく、人気の植物だったのだ。
だが、葉は閉じなかった。オジギソウではないということだけは判明した。そのオジギソウ、調べるとネムノキ科の植物だった。どうりで似ているはずだ。

不思議なもので、ネムノキの葉を見るまで、オジギソウのことなどこれっぽっちも思い出さなかったというのに、不意に記憶は甦るものである。
小学校の砂埃舞う校庭や、校舎の前の植え込みや、ひんやりした廊下、瓶に入った牛乳なども同時に浮かんでは、消えていった。

花はふわふわしていて、鳥の羽根のようです。
長く伸びた先がピンク色の糸状の部分は、雄しべだそうです。

高い場所で上を向いて咲いています。もう咲き終えたものもありました。

オジギソウ似(?)の葉っぱも綺麗です。細長い葉が規則正しく並んで。
夜になると、この葉が閉じることから、ネムノキと名づけられたとか。
やっぱり、オジギソウの仲間なんですね。

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