はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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「普通」という言葉

「普通は、そうだよね」ということが、よくある。
例えば「普通は、ラーメンに葱とチャーシュー入ってるよね」とか、
「普通は、チェックのシャツにチェックのパンツ合わせないよね」など。
だけどその「普通」どうなのかな? と考えることがたまにある。

普通は、あの映画観たら泣くでしょう。(ツボが違うらしく当てはまらない)
普通女性は、甘いものが好きだよねえ。(超苦手で困ることがよくある)
普通は、天気予報雨なんだから、傘持ってくるでしょ。(よく、雨にぬれる)
こういう一般的にはそうかも知れないんだけど、そうはいかないものも多い。
好みや性格によって普通とずれている部分は、誰しもが持っているだろう。

しかし、わたしが最近違和感を抱くのは、その普通、本当に普通なの? と思うときだ。「普通」という言葉のなかにある偏見に気づくとき、とも言える。

先日東京に行ったとき、久しぶりに実家に帰った。
両親は板橋の団地でふたり暮らしている。相変わらずだなと思ったのは、父が料理し、母が片付けるというスタイルが崩れていなかったからだ。子どもの頃は出来合いの総菜が並ぶ食卓が嫌で、エプロンをしてハンバーグをこねるような「普通」のお母さんに憧れたものだが、人には向き不向きがある。母は料理が苦手で、父は得意だ。得意な方が得意なことをやればいいと今なら思える。
考えると、子どもの頃は自分の偏見に気づかず、母に「普通」を押しつけていた。申し訳ないことである。今でも、ときどき思い出す。母は、料理は苦手だったが編み物は得意だった。編んでくれたチュニックには丸いミカンをデザインしたポケットがつけてあったっけ。
母はもう、編み物はしていないようだが、父とふたり普通に暮らしている。
「普通に暮らす」そういうふうに使う「普通」は、偏見もなく、静かで穏やかないい言葉だ。

我が家の庭の「普通」な風景です。イヌタデ。ピンクが可愛い。

「秋桜」コスモスも、咲き始めました。

ホタルブクロは、最後の花を膨らませていました。

イチイの垣根に、赤い実がなっています。目を魅く赤です。

ムカゴも生っています。食べられるのかなあ。植えた覚えないけど。

「松の木さん。ウッドデッキの上じゃ、大木にはなれないよ」

そう話しかけているのは、アマガエルのけろじでした。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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