はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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ベトナムの金魚

知っている言葉なのに、久しぶりに聞くと、すっかり忘れてしまっていることがある。まるでリセットされたかのように、意味を知り、ふたたび驚くのだ。

「ゴールドフィッシュ」がその一つ。どうしても金の魚を思い浮かべてしまう。漢字を並べれば「金」「魚」何処からどう読んでも「金魚」だ。だが、「ゴールドフィッシュ」は輝く金色で「金魚」は縁日が似合う赤。色のイメージの方が、言葉よりも強く残ってしまうのだろう。

ホーチミンはドンコイ通り付近でひとりランチをした店が『ゴールドフィッシュ』という名だった。ベトナミーな雰囲気と金の魚は何となくマッチしたようにも思え、やはり金色に輝く魚を思ったのだが、店に入るとなかは金魚のロゴだらけだったのだ。
テーブルクロスには刺繍の金魚。皿や花瓶も金魚模様。コースターにも箸入れにも笠をかぶった金魚のロゴが入っている。それがまた、愛嬌があり可愛い。
「ああ、ゴールドフィッシュって金の魚じゃなくって、金魚だったっけ」
思い出すには十分すぎるほどのアピールだ。そして、こうも思う。
「金魚って、純日本風な縁日浴衣に似合うように感じるけど、外国でも可愛がられているんだな」
そんなふうに親しみを感じたその店は、日本語メニューもあり、日本人を歓迎してくれている空気がいっぱいだった。

日本人好みの味にしていると批判する人もいるらしいが、ランチに食べた蟹春雨炒めは、驚くべき美味さだった。「近しい存在になるには、少しずつ歩み寄ることも大切さ」と金魚達は言っているのかも。ベトナム料理なら何でも食べられるという豊富なメニュー。感じのいい店員さん。おススメのお店です。

お店に入ってまず目についたのは、テーブルクロスの可愛い金魚。

お皿やコースターの他に、花瓶にも。爪楊枝が細い!

箸の袋にも、ちゃんと笠を被った金魚がいました。

蟹入り春雨炒めゴールドフィッシュスタイル。やっぱり優しい味でした。
少しだけ唐辛子が効いたタレも、野菜をつけると味をひきたててくれて。
他のメニューも試したいくらい美味しかった。でも、お腹いっぱい。
料理を盛ったこのお皿も、食べ終わると金魚の模様が(笑)

お店の看板はシンプルお洒落。ドンコイ通りから少し脇に入ります。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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