はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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おススメスポット、パッサージュで

パリのおススメスポットの一つに、パッサージュがある。
ガラスの屋根に覆われたアーケードで、18世紀後半に造られ、全天候型であり、当時は最先端をゆくショッピング街としてパリ市民に愛されたという。時代が移った今では、ガラスの屋根から漏れる光が、何かなつかしい雰囲気の歴史ある商店街という感じ。オペラ座の東側に点在している十以上のパッサージュには、それぞれ特色があるのも面白い。
アパルトメントから歩いて行ける本格カレーのエスニックな香り漂うパッサージュ・ブラディと、オペラ座から二駅の切手屋が多いパッサージュ・パノラマ、おもちゃ屋が並ぶパッサージュ・ジュフロワ、古本屋街パッサージュ・ヴェルドーを歩いた。

「餃子バーで、お昼食べようか」「いいね」
パッサージュ・パノラマには、餃子が美味しく行列ができる人気店があると聞いていた。ほどなくして到着したその店は、昼時には少し早かったのかまだすいていて迷わず店内に入った。
「おふたりですか?」
カウンターに通してくれた女性は日本人。ホッとして餃子とビールをオーダーする。見るとカウンター内で餃子を焼く女性も、ビールを出してくれた女性もみんな日本人で、日本語でやりとりしている。フランス人の客にはスピード感あふれるフランス語で、相手によっては英語で会話しながら、けれどたがいに声をかける時には日本語でしゃべりながら、彼女達は生き生きと働いていた。
「若い日本人が、パリで元気に働いてる姿って、いいね」
店を出た後、夫が言った。彼女達は多分20代後半から30代前半で、とても一所懸命、そしてとても楽しそうに仕事をしていたのだ。前日には、バゲットコンクールで優勝したパン屋で働く若い日本女性を見かけたばかりだった。
「ほんと。みんな溌剌としてたね」わたしも、うなずく。
歴史あるパッサージュにできた新しい店で、元気よく笑顔で働く彼女達。何故パリで働き、暮らそうと思ったのだろう。
「夢」という答えが、彼女達には似合っているように思えた。

こんな全天候型の商店街が、古き時代からあったんですね。
  
カフェやビストロ、ピザ屋さんなど飲食店もたくさん並んでいました。
左側の写真は、切手屋さんの看板です。お洒落!

パッサージュ・パノラマには、本当に切手屋さんがいっぱい。
世界じゅうの古切手が、10枚2ユーロで売っていました。

餃子バー。行列ができるほどではありませんが繁盛していました。

ぱりっと焼けていてあっさり風味。ビールは一番搾りもありました。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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