はりねずみが眠るとき
昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
とりたての赤葱
日曜日。庭仕事をしていると、車が止まった。斜向かいのお隣りさんだ。
「葱、いっぱいもらったから、よかったらどうぞ」
どさりと30本ほどのお裾分けを置き、しばし世間話をしてからまた、走って行く。その車を見送りつつ、夫と顔を見合わせ「葱鍋」との方向で夕飯の献立を決めた。
買い物に行くのをやめ、冷凍庫にあった豚ばら肉と合わせることにする。このところハマっているナンプラーを使ったベトナム風鍋だ。レモンも青唐辛子もある。白ワインも冷えている。そして、何しろ新鮮な葱がたっぷりある。
葱は、根元の白い部分が綺麗な紫色で、調べると赤葱という種類らしく、加熱するととろりとした食感になり、鍋が定番とのこと。その通りに、とろとろ葱のベトナム風鍋ができた。
「生の葱も美味しいけど、とろっとろの葱は、また格別」
などど言いつつ、鍋をつついた翌朝。ふと、声が戻っていることに気づいた。風邪はいつのまにか、すっかり治っている。
「葱のおかげ、かも」
生でもよし、煮てもよし、焼いてまたよし。葱の万能さと、鍋の美味しい春浅い寒さに感謝しつつ、たっぷりと葱をいただく日々である。
とりたての葱は、つんとした匂いを、強く放っていました。
渇いた部分の皮をむいても、紫色が残っています。
でも、やわらかく煮た葱は、その紫が消えて白くなっていました。
豚ばら肉の脂と、ナンプラーがよく沁みていました。
「葱、いっぱいもらったから、よかったらどうぞ」
どさりと30本ほどのお裾分けを置き、しばし世間話をしてからまた、走って行く。その車を見送りつつ、夫と顔を見合わせ「葱鍋」との方向で夕飯の献立を決めた。
買い物に行くのをやめ、冷凍庫にあった豚ばら肉と合わせることにする。このところハマっているナンプラーを使ったベトナム風鍋だ。レモンも青唐辛子もある。白ワインも冷えている。そして、何しろ新鮮な葱がたっぷりある。
葱は、根元の白い部分が綺麗な紫色で、調べると赤葱という種類らしく、加熱するととろりとした食感になり、鍋が定番とのこと。その通りに、とろとろ葱のベトナム風鍋ができた。
「生の葱も美味しいけど、とろっとろの葱は、また格別」
などど言いつつ、鍋をつついた翌朝。ふと、声が戻っていることに気づいた。風邪はいつのまにか、すっかり治っている。
「葱のおかげ、かも」
生でもよし、煮てもよし、焼いてまたよし。葱の万能さと、鍋の美味しい春浅い寒さに感謝しつつ、たっぷりと葱をいただく日々である。
とりたての葱は、つんとした匂いを、強く放っていました。
渇いた部分の皮をむいても、紫色が残っています。
でも、やわらかく煮た葱は、その紫が消えて白くなっていました。
豚ばら肉の脂と、ナンプラーがよく沁みていました。
HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
ご意見などのメールはこちらに midukisae☆gmail.com
(☆を@に変えてください)
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