はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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フォアグラって、何だっけ?

上の娘が、友人からフォアグラをもらって来た。
最近、国際交流のイベントなどで県内の国立大学に行くことが増えた彼女は、そこでも留学している外国人と出会い、親しくなることが多くなったそうだ。
「山梨じゅう、みんな友達って感じ」と、笑って言う。
都会に比べれば大学数も知れている。大学の枠にとらわれず、国籍を越えコミュニケーションをとる術を学んでいくのはいいことだと思う。

さて、フォアグラだ。その国立大学にフランスから留学中の友人からもらったのだと言う。ツナ缶くらいの大きさかと思えば、それが5、6倍はある。
「こんなに、大きいのもらったの? 高価なんじゃないの?」と、わたし。
「フランスの実家から、送って来たんだって」と、娘。
「フランスじゃ、米じゃなくて、フォアグラ送るんだぁ」と、わたし。
「そうかもね」と、夫。「フランスじゃ、毎日食べるってこと?」
などと話しつつ、缶を開ける。缶は両側が開くようになっていて、両方開けて、片方から押し出すのだそうだ。
「おー、出た出た」「この黄色いの油だね」「そりゃ、フォアグラだもん」
大騒ぎである。
「で、フォアグラって、何だっけ?」と、包丁でフォアグラを切り、わたし。
「ガチョウの肝臓、かな」と、じっと見つめながら、娘。
「キャビアが、チョウザメの卵だもんね」と、ワインを開けつつ、夫。
「美味しい!」「あんまりアクの強い味は、しないんだね」
「アン肝より、ぜんぜん生臭くない!」食べてはまた、大騒ぎである。
「やっぱ、高価なんじゃない? だって、ガチョウの卵ってすごく高いけど栄養あるって言うもんね」と、わたし。
「えっ? ガチョウって、どんな鳥だっけ?」と、夫。
「ほら、あの大きいやつでしょ。高速で走るって言う」と、わたし。
すると、娘が吹きだした。「それ、ダチョウじゃん! これはガ、チョウ!」
「えーっ! ダチョウじゃなかったの?」と、わたし。
「ガチョウって、どんな鳥だよ」と、笑いつつ、夫。
娘がケータイで調べると、白い鳥の写真が出て来た。
「それ、アヒルじゃん!」「まさに、アヒル」「これが、ガチョウなの!」
「で、ファオグラって、ダチョウの肝臓じゃないの?」と、しつこくわたし。
「ガ、チョウ!です」と、娘。
こうして、フォアグラの晩餐は愉快に過ぎていったのだ。いやぁ、ずっとフォアグラを、ダチョウの肝臓だと思い込んでいたわたしも、娘の国際交流のおかげで、またひとつ利口になったかな。ならないか。

大きな缶に、ぎっしり詰まっていました。缶の表示はフランス語。

缶の両側を開けて、スプーンで押し出しているところ。なかなか出ない。

癖が無くて、意外とさっぱりした味。フォアグラのパテですね。
でもカロリーは、ばっちり高そう。食べすぎ注意です。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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