はりねずみが眠るとき
昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
キックスクーターは、赤道を越えて
オーストラリアで娘と同じシェアハウスにいたカップルが、遊びに来た。
カナダはケベック出身のクリスとマリーだ。
バーベキューで歓迎した翌日、ふたりキッチンに立ち、ケベックの伝統料理だという『パテシノワ』を作ってくれた。
炒めた合挽き肉の上にコーンを敷き詰め、牛乳とバターでクリーミーに仕上げたマッシュポテト、チーズを乗せ、オーブンで焼く。肉、コーン、マッシュポテト、チーズの4層が綺麗で、それぞれが強くは主張せずにおたがいを尊重しているような優しい味に仕上がっている。夫と娘と5人、にぎやかにしゃべりながらおかわりし、お腹いっぱい食べた。
娘がオーストラリアで最後に住んでいた『バンブラ』と呼ばれるシェアハウスは、みんな仲がよくずいぶんと楽しかったらしい。
そこでシェアメイトだったふたりが「サプライズがある」と言い、出して来たものは、まさに驚きの品だった。バンブラ通りで、娘がバイト先まで毎日乗って通っていたというキックスクーターだったのだ。ハンドルには、シェアメイト達からのメッセージが、所狭しとかかれている。
「これ、分解して持ってきたの?」と、夫。
娘は「Oh! Great!」とか「thank you!」とか言っているが言葉少なだ。
クリスとマリーは、穏やかに微笑んでいる。
ふたりとも、登山用の大きなザックと小さなザックをそれぞれに持っていた。ずいぶん大荷物だなとは思ってはいたけれど、日本のまえにフィリピンにも寄って来たと言っていたし、京都にも行ったと言う。そんな長旅のザックのなかに、まさか娘のキックスクーターが入っていようとは。
浴衣を着て七夕祭りに行ったり、花火をしたりと、ふたりもずいぶん楽しんだとは思うが、なかでも娘が一番楽しそうな顔をしていた。
上手く描けなかったけど、スマイルのつもり。
アツアツ焼き立てを、マリーが取り分けてくれました。
「レディファースト」と、マリー。「イエス、レディファースト」と、娘。
玄関の前で。はい、ポーズ!
あんちょこを見ながら、なんとか着せられました。ふう。
カナダはケベック出身のクリスとマリーだ。
バーベキューで歓迎した翌日、ふたりキッチンに立ち、ケベックの伝統料理だという『パテシノワ』を作ってくれた。
炒めた合挽き肉の上にコーンを敷き詰め、牛乳とバターでクリーミーに仕上げたマッシュポテト、チーズを乗せ、オーブンで焼く。肉、コーン、マッシュポテト、チーズの4層が綺麗で、それぞれが強くは主張せずにおたがいを尊重しているような優しい味に仕上がっている。夫と娘と5人、にぎやかにしゃべりながらおかわりし、お腹いっぱい食べた。
娘がオーストラリアで最後に住んでいた『バンブラ』と呼ばれるシェアハウスは、みんな仲がよくずいぶんと楽しかったらしい。
そこでシェアメイトだったふたりが「サプライズがある」と言い、出して来たものは、まさに驚きの品だった。バンブラ通りで、娘がバイト先まで毎日乗って通っていたというキックスクーターだったのだ。ハンドルには、シェアメイト達からのメッセージが、所狭しとかかれている。
「これ、分解して持ってきたの?」と、夫。
娘は「Oh! Great!」とか「thank you!」とか言っているが言葉少なだ。
クリスとマリーは、穏やかに微笑んでいる。
ふたりとも、登山用の大きなザックと小さなザックをそれぞれに持っていた。ずいぶん大荷物だなとは思ってはいたけれど、日本のまえにフィリピンにも寄って来たと言っていたし、京都にも行ったと言う。そんな長旅のザックのなかに、まさか娘のキックスクーターが入っていようとは。
浴衣を着て七夕祭りに行ったり、花火をしたりと、ふたりもずいぶん楽しんだとは思うが、なかでも娘が一番楽しそうな顔をしていた。
上手く描けなかったけど、スマイルのつもり。
アツアツ焼き立てを、マリーが取り分けてくれました。
「レディファースト」と、マリー。「イエス、レディファースト」と、娘。
玄関の前で。はい、ポーズ!
あんちょこを見ながら、なんとか着せられました。ふう。
HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
ご意見などのメールはこちらに midukisae☆gmail.com
(☆を@に変えてください)
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