はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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トリセツ読む派ですか?

ああ新緑だと思ったら、夏のような日差しが続いている。緑も濃くなり、あちらこちらで花が咲き、虫達が忙しく動き始めた。
今年はたくさんの花を咲かせた庭のナナカマドにも、カナブンの種類だろうか。無心に蜜を吸う姿を見かけたし、ウッドデッキでは、蜂が巣を作るのに一所懸命だ。
「どうする? これ」と、わたし。
「ここに住まわせる訳にはいかないけど、もう少し様子見ようか」と、夫。
大きくした後に巣を壊す方が可哀想だとも思うが、観察中だ。
昨年キイロスズメバチが作った立派な巣は、結局そのまま放置してある。今度は、毎日洗濯物を干す場所だし、そのまま観察することもできない。
「毒針が、なければいいのにな」ひとり、つぶやいてみる。
しかし、見るからに黒と黄色の踏切注意的な危険色。向こうにその気はなくとも、近づいて来るとやっぱり恐い。共生は難しいだろう。それにしても綺麗に巣を作っていく。誰に教わった訳でもなく、取扱説明書を読む訳でもなく。

「で、トリセツ読んだ?」とは、夫の口癖。
ナビ付きの車にした時には、彼を車に乗せる度、百万回ほど言われた。
「何でお母さんって、トリセツの3項目目から読むの?」とは息子の疑問。
「だって、1と2は大抵準備段階じゃん」と、何か組み立てつつ、わたし。
「ちゃんと読めば誰でもできるのに、読まないからできないんじゃない」
トリセツ読む派の男達には、トリセツ読まない派のわたしが理解できないようだ。わたしだって理解できない。あの難解なトリセツなるものを読み下すためにはどうすればいいのか。トリセツのトリセツが欲しいくらいなのだ。

蜂の巣を見て、勝手に仲間意識を持つ。トリセツ読まない派同士だね。
「きみはトリセツ読めない派だろ」と、天の声が聞こえたような気もするが。

秋には赤い実をつけるナナカマド。今年は秋も楽しみです。
海外では魔除けの木と言われ玄関にナナカマドの杖を置くところもあるとか。

卵を産んでいるんでしょうか。初めは女王蜂1匹で巣作りを始めるそうです。
食べようと襲ってくる敵に、危険ですと教えるための踏切注意色らしいです。
トリセツ読みつつ巣作りしてる蜂がいたら、それはそれで見てみたいなぁ。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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