はりねずみが眠るとき
昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
車庫入れはゆっくりの歌
「急いでないよ」と言いながら、スーパーのパーキングに車を入れる。
「急いでないよ」と先に車庫入れを始めた軽トラを、静かに見守リつつ待つ。
「急いでないよ」と、軽トラの老夫婦の様子を観察する。
「急いでないよ」と運転するおじいちゃんに、心の中で声をかける。
「いいよ、ゆっくりで。待ってるよ。だからだいじょうぶ。ゆっくりやってよ、ゆっくり。気楽にいこーよ。気楽にさー。ちっとも急いでなんかないんだよ。みんなさー、ほんとはゆっくりやりたいんだって。イエェェ」
と、待っている間に適当に歌う。『車庫入れはゆっくりの歌』
だが、おじいちゃんは急いで車を入れ、わたしが車庫入れした後に、もう一度真っ直ぐに入れ直していた。真っ直ぐに、とても真っ直ぐに。
「急がなくてもいいのにな。待ってるのにな」
買い物はおばあちゃんがひとりで行き、おじいちゃんは運転席で待っているようだった。わたしが買い物を終え車に戻っても、おじいちゃんは、まだ待っていた。彼もわたしと同じく、待たせるのは苦手で、待つことにかけては得意なのかもしれない。そして違う誰かに歌っているのかも。
「急いでないよ。いいよ、ゆっくりで」と。『車庫入れはゆっくりの歌』
みんなで「いいよ、ゆっくりで」と歌えば、世界平和も夢じゃないかもね。
薪小屋前が定位置の、我が家の軽トラくん。
10年ほど前に、廃車にするという知り合いから譲り受け、
エンジンだけ変えて、元気に走っています。
薪小屋横に、今年も咲いたラベンダー。
「急いでないよ」と先に車庫入れを始めた軽トラを、静かに見守リつつ待つ。
「急いでないよ」と、軽トラの老夫婦の様子を観察する。
「急いでないよ」と運転するおじいちゃんに、心の中で声をかける。
「いいよ、ゆっくりで。待ってるよ。だからだいじょうぶ。ゆっくりやってよ、ゆっくり。気楽にいこーよ。気楽にさー。ちっとも急いでなんかないんだよ。みんなさー、ほんとはゆっくりやりたいんだって。イエェェ」
と、待っている間に適当に歌う。『車庫入れはゆっくりの歌』
だが、おじいちゃんは急いで車を入れ、わたしが車庫入れした後に、もう一度真っ直ぐに入れ直していた。真っ直ぐに、とても真っ直ぐに。
「急がなくてもいいのにな。待ってるのにな」
買い物はおばあちゃんがひとりで行き、おじいちゃんは運転席で待っているようだった。わたしが買い物を終え車に戻っても、おじいちゃんは、まだ待っていた。彼もわたしと同じく、待たせるのは苦手で、待つことにかけては得意なのかもしれない。そして違う誰かに歌っているのかも。
「急いでないよ。いいよ、ゆっくりで」と。『車庫入れはゆっくりの歌』
みんなで「いいよ、ゆっくりで」と歌えば、世界平和も夢じゃないかもね。
薪小屋前が定位置の、我が家の軽トラくん。
10年ほど前に、廃車にするという知り合いから譲り受け、
エンジンだけ変えて、元気に走っています。
薪小屋横に、今年も咲いたラベンダー。
HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
ご意見などのメールはこちらに midukisae☆gmail.com
(☆を@に変えてください)
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