はりねずみが眠るとき
昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
胸のなかの波紋と蓮の花
買い物に行く途中の道で、夫が突然思い立ったように言った。
「そういえば、蓮、もう咲いてるよね?」
「そうだね。もう咲いてるね。でもどうかな。午後だし」
蓮の花が綺麗に開くのは、午前中なのだそうだ。しかし、台風は通り過ぎたが台風一過の快晴とはいかず空は曇っている。蓮がまた、昼前だと勘違いしても可笑しくないような天気だ。
少しだけ回り道をして蓮池に寄ってみると、やはり咲いていた。咲き終えた花の跡も多く、満開の季節は過ぎたのだと判ったが、綺麗に咲いている花も見ることができた。このあいだ寄った時には、まだこれからだと思っていたのに、季節は気づかぬうちに早送りしていたのだ。日々何をしていたのだろうと思うが、たいしたことはしていない。普通に暮らすことがあわただしいのだと言えば、それはそうかも知れない。
凛と咲く蓮の花を見て、胸のなかにある小さな池を思った。たいしたこともしていない日々なのだが、それでも毎日様々な事象がそこに波紋を広げていく。いくつもの波紋が重なり胸がざわついて眠れない夜もある。蓮の花は、そんなわたしの小さな池に広がる波紋を、静かに見つめているようだった。生きていれば、誰の胸のなかからも波紋がなくなることはないのだろう。それでも蓮の花を見ていると、胸がしんとしてくるように感じるのは何故だろう。
開ききった蓮の花は、微笑んでいるかのようです。
こちらは、二輪仲良く一緒に風に揺られていました。
これを見ると、ああ、レンコンなんだなあと思います。
蕾もまた味わいがあります。かたい蕾もまだ少しありました。
「そういえば、蓮、もう咲いてるよね?」
「そうだね。もう咲いてるね。でもどうかな。午後だし」
蓮の花が綺麗に開くのは、午前中なのだそうだ。しかし、台風は通り過ぎたが台風一過の快晴とはいかず空は曇っている。蓮がまた、昼前だと勘違いしても可笑しくないような天気だ。
少しだけ回り道をして蓮池に寄ってみると、やはり咲いていた。咲き終えた花の跡も多く、満開の季節は過ぎたのだと判ったが、綺麗に咲いている花も見ることができた。このあいだ寄った時には、まだこれからだと思っていたのに、季節は気づかぬうちに早送りしていたのだ。日々何をしていたのだろうと思うが、たいしたことはしていない。普通に暮らすことがあわただしいのだと言えば、それはそうかも知れない。
凛と咲く蓮の花を見て、胸のなかにある小さな池を思った。たいしたこともしていない日々なのだが、それでも毎日様々な事象がそこに波紋を広げていく。いくつもの波紋が重なり胸がざわついて眠れない夜もある。蓮の花は、そんなわたしの小さな池に広がる波紋を、静かに見つめているようだった。生きていれば、誰の胸のなかからも波紋がなくなることはないのだろう。それでも蓮の花を見ていると、胸がしんとしてくるように感じるのは何故だろう。
開ききった蓮の花は、微笑んでいるかのようです。
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蕾もまた味わいがあります。かたい蕾もまだ少しありました。
HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
ご意見などのメールはこちらに midukisae☆gmail.com
(☆を@に変えてください)
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