はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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春霞立つ富士山

春霞。はるがすみ。何とも美しい日本語だ。
日々、見るともなしに眺めている山々が、霞んできた。山を眺めるには、やはり冬がいちばんだ。しかし春の山もまたよし。緑が芽吹き、山桜の淡いピンクが目に眩しい。

ところで春霞は「立つ」と表現される。春霞立つ、と。
違和感を覚えたのは、山って春も夏も秋も霞んでいるよなあと思ったからだ。だが、霞んだ富士山を見ていて、ああ、と腑に落ちた。
雪が解けて蒸気を上げていくさまが見えたような気がしたのだ。地面から立ち上る雪。それが春霞となるさまが。
「春霞立つ」と最初に表現した人もたぶんこんなふうに、いや、もっともっと身近に、山や雪や木々や季節を感じていたのだろう。

春霞立つ富士山。その上を、ゆっくりと雲が流れていく。それを見て、やわらかくほどけた空気を、その空気の粒ひとつひとつを肌に感じた。

山桜って、こうして遠くから眺めるのがいいんだよな~。

ここにも、ここにも、って数えながら、眺めたり。

春霞立つ富士山と雲達。富士山に祈らずにはいられませんでした。
九州で困っている方々が、そしてエクアドルで地震にあった方々が、
少しでも早く、安心して暮らせる日が来ますように。

真後ろを振り返れば、八ヶ岳。雪もずいぶん解けました。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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