はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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ベンチ達の待ち時間

東京で、千鳥ヶ渕を歩いているときに、石のベンチが目に留まった。
切り出したものをそのまま置いたような大きな細長い石に、金属のひじ掛け(?)をつけて区切り、ベンチであるということをアピールしている。

緑道をお堀沿いに歩いていたのだが、通り過ぎる人はいても、ベンチに座る人は誰もいなかった。平日の朝だということもあったのだろう。ずっしりと重そうな石のベンチは、冷たそうで、そして何か物足りなさそうに見えた。
ベンチという人工物は、それで完成品ではないのだなあと考える。人が座ってこそ、完成されるモノなのだ。

そう考えて見つめると、彼らは待ち時間を過ごしているように思えてきた。誰かが座る瞬間をそこで待っているかのように。もしかしたら、もう誰かが座る日は来ないかも知れない。あるいは1分後に誰かが腰を掛けるかも知れない。そんな不安定な時間を過ごしているのだろうか、と。
わたしは、待つことは得意な方だと思っている。待たせるよりもよほど気が楽だ。だが、来るかも判らない誰かを待つのは、どうだろう。
世界中にある、数々の、様々な場所に置かれたベンチ達。緑道を歩きながら、彼らの待ち時間に思いを馳せた。

ボートのような形をした石のベンチ。かっこいいです。

こういうタイプのベンチも、たくさん並んでいました。

木製のベンチも、一味違うお洒落な雰囲気。

千鳥ヶ渕緑道の入り口です。入り口は出口です。

緑道を出たところにも、こんな石のベンチがありました。

その近くでは、モッコウバラが気持ちよさそうに咲いていました。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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