はりねずみが眠るとき
昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
ディズニーシー大人散歩
自分に限って、一生足を踏み入れることはないだろうと思っていた。だが『誰々に限ってない』という言葉が、ことごとく裏切られるためにあるようなものだということも、また知っていた。
「のんびりペースで、楽しもうよ!」と、友人達2人に誘われた。
「何という偶然! その日、家族で行くんだよー」
と、もう一人の友人。彼女は、いつもいつでも手配が早く、すぐに、
「ランチ予約したから、一緒に生ビール飲もうね!」
至れり尽くせりの誘惑メールが、届く。
「嘘! 何がどうして、そんなことに?」
小学生の頃には、両親は何故か遊園地が苦手で、我が家では連れて行っては貰えないのだと悟っていた上の娘も、面白がってマリーちゃんのヘアバンドとパスケースを貸してくれた。
『自分に限って』と信じていたことなど、いとも簡単に手のひらを返すことが出来るのだと、この歳になって再確認した。この歳とは45歳以上ならではの、お得な大人旅パスが使える年齢のことである。
かくして、生まれて初めて『ディズニーシー』へと足を踏み入れたのだった。
遥か昔、末娘と『ディズニーランド』に行った時とは違い、ネットで前日に購入しプリントして持参したパスで入園。並んで入るものとばかり思っていたゲートは今や、狭く閉ざされていた時代を乗り越え、大きく開いていた。
地図が読める女である友人に連れられるまま、3人ただ、のんびりと歩く。歩いている間も並んでいる間も、お喋りに花が咲き『ディズニーシー』に来ていることさえも忘れそうになるほど、気持ちは解き放たれていった。
その後、ランチを予約してくれた友人家族と合流し、生ビールで乾杯し、また喋る。お母様やお嬢さんとも打ち解けて、喋る、喋る。友人のお孫くん達が可愛らしく、それだけで思いもよらぬほど嬉しくなり、笑う、笑う。
いいのだ、と思った。何処でも、いいのだと。気の置けない友人達と、他愛のない話をして笑い、過ごす楽しさは、何処でも同じなのだ。春の晴れた青空の下で、生ビールつきとなれば、尚更ことさらだ。
わたし達は『で、ず、にーランド』と発音するほど、歳はとっていない。だが、娘が貸してくれたヘアバンドをするほどに、若くもない。しかし。
「でさ、あの白い猫、なんて名前だっけ?」「知らないけど、顔は判る」
と『マリーちゃん』の名を思い出そうともせず、笑い合えるほどには、いい歳のとり方をしているなぁと、青空の下を歩きつつ、気持ちよく思った。
もう一人の友人が「寒い」と言い、ミッキー耳、グレー単色の毛糸の帽子を買った。それはとても似合っていて、わたし達のシンボルのようだった。
山を見慣れているだけに、余計に異世界の雰囲気漂います。
こういった風景に囲まれて歩くだけで、楽しいものなんですねぇ。
とりあえず『海底二万マイル』に、乗ってみました。
「昔、読んだなぁ」「ダイオウイカが出てくるんだっけ?」
「忘れた」「これって海水かな?」「潮の匂いは、しないねぇ」
ブッフェでのんびりと飲む生ビールは、格別でした。
帰りがてら「この長蛇の列は何?」と思ったら、
シーのシンボルモニュメントの前で写真を撮る人々の列でした。
「のんびりペースで、楽しもうよ!」と、友人達2人に誘われた。
「何という偶然! その日、家族で行くんだよー」
と、もう一人の友人。彼女は、いつもいつでも手配が早く、すぐに、
「ランチ予約したから、一緒に生ビール飲もうね!」
至れり尽くせりの誘惑メールが、届く。
「嘘! 何がどうして、そんなことに?」
小学生の頃には、両親は何故か遊園地が苦手で、我が家では連れて行っては貰えないのだと悟っていた上の娘も、面白がってマリーちゃんのヘアバンドとパスケースを貸してくれた。
『自分に限って』と信じていたことなど、いとも簡単に手のひらを返すことが出来るのだと、この歳になって再確認した。この歳とは45歳以上ならではの、お得な大人旅パスが使える年齢のことである。
かくして、生まれて初めて『ディズニーシー』へと足を踏み入れたのだった。
遥か昔、末娘と『ディズニーランド』に行った時とは違い、ネットで前日に購入しプリントして持参したパスで入園。並んで入るものとばかり思っていたゲートは今や、狭く閉ざされていた時代を乗り越え、大きく開いていた。
地図が読める女である友人に連れられるまま、3人ただ、のんびりと歩く。歩いている間も並んでいる間も、お喋りに花が咲き『ディズニーシー』に来ていることさえも忘れそうになるほど、気持ちは解き放たれていった。
その後、ランチを予約してくれた友人家族と合流し、生ビールで乾杯し、また喋る。お母様やお嬢さんとも打ち解けて、喋る、喋る。友人のお孫くん達が可愛らしく、それだけで思いもよらぬほど嬉しくなり、笑う、笑う。
いいのだ、と思った。何処でも、いいのだと。気の置けない友人達と、他愛のない話をして笑い、過ごす楽しさは、何処でも同じなのだ。春の晴れた青空の下で、生ビールつきとなれば、尚更ことさらだ。
わたし達は『で、ず、にーランド』と発音するほど、歳はとっていない。だが、娘が貸してくれたヘアバンドをするほどに、若くもない。しかし。
「でさ、あの白い猫、なんて名前だっけ?」「知らないけど、顔は判る」
と『マリーちゃん』の名を思い出そうともせず、笑い合えるほどには、いい歳のとり方をしているなぁと、青空の下を歩きつつ、気持ちよく思った。
もう一人の友人が「寒い」と言い、ミッキー耳、グレー単色の毛糸の帽子を買った。それはとても似合っていて、わたし達のシンボルのようだった。
山を見慣れているだけに、余計に異世界の雰囲気漂います。
こういった風景に囲まれて歩くだけで、楽しいものなんですねぇ。
とりあえず『海底二万マイル』に、乗ってみました。
「昔、読んだなぁ」「ダイオウイカが出てくるんだっけ?」
「忘れた」「これって海水かな?」「潮の匂いは、しないねぇ」
ブッフェでのんびりと飲む生ビールは、格別でした。
帰りがてら「この長蛇の列は何?」と思ったら、
シーのシンボルモニュメントの前で写真を撮る人々の列でした。
HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
ご意見などのメールはこちらに midukisae☆gmail.com
(☆を@に変えてください)
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