はりねずみが眠るとき
昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
新秋刀魚
連休、夫とふたり、バーベキューをした。
バーベキューと言っても、何のことはない。炭を起こして秋刀魚を焼こうというだけだ。新秋刀魚が、光を放ち、店頭に並ぶ季節である。秋刀魚は、網の上で、じゅうじゅうと音を立て、赤く焼ける炭に、脂を落としていく。
「秋刀魚には、何故か、赤が似合うね」と、夫が赤ワインを開ける。
「魚なのにねぇ。脂がのってるからかな」わたしも一緒にワインを傾ける。
それでも、大根おろしに醤油でいただく。日本人なのだなぁ。
せっかく炭を起こすのだから、鶏肉も焼こうと、準備をした。肉に塩をしていて、子どもの頃に読んだ童話を思い出した。
王である父が3人の娘達に問う。どのくらい自分を愛しているかと。長女は「ダイヤモンドのように」次女は「金銀のように」愛していると答える。だが三女の答え「肉に振る塩のように」に、王は怒り、娘を追い出してしまう。
その話を夫に聞かせると、ぽつりと言った。
「国のトップになって、自分が一番偉い、偉くなきゃいけないって思うと、周りが見えなくなるものなのかな」
ふうん。そこに視点を当てるのか、と焼けていく肉を見ながら思う。
「父親の感性に合わせて答えるだけの目を、娘が持っていなかったとも言えるね」とは、わたし。
会社経営をする夫と、経理を含め、それをサポートするわたし。童話に見た視点一つでも、それぞれの立ち位置が見えるようで、おもしろい。
夫が起こした炭で秋刀魚を焼き、わたしが大根をおろす。わたしが味つけした鶏肉を夫が焼き、わたしが切り分ける。
同じ火を見ても、見えているものは違うかも知れない。それでも、同じ火を見て、同じものを食べるのはいいものだ。この秋初めてフリースを着て、食後もしばらく、そんな風に火を見ていた。
秋刀魚って、本当に綺麗ですね。まさに刀って感じ。
炭火で焼くからか、いつも子ども達も、腹まで残さず食べていました。
鶏もも肉は、ニンニク塩胡椒で、simple に。
皮がパリパリで、中身はジューシー。さすが、炭焼き!
バーベキューと言っても、何のことはない。炭を起こして秋刀魚を焼こうというだけだ。新秋刀魚が、光を放ち、店頭に並ぶ季節である。秋刀魚は、網の上で、じゅうじゅうと音を立て、赤く焼ける炭に、脂を落としていく。
「秋刀魚には、何故か、赤が似合うね」と、夫が赤ワインを開ける。
「魚なのにねぇ。脂がのってるからかな」わたしも一緒にワインを傾ける。
それでも、大根おろしに醤油でいただく。日本人なのだなぁ。
せっかく炭を起こすのだから、鶏肉も焼こうと、準備をした。肉に塩をしていて、子どもの頃に読んだ童話を思い出した。
王である父が3人の娘達に問う。どのくらい自分を愛しているかと。長女は「ダイヤモンドのように」次女は「金銀のように」愛していると答える。だが三女の答え「肉に振る塩のように」に、王は怒り、娘を追い出してしまう。
その話を夫に聞かせると、ぽつりと言った。
「国のトップになって、自分が一番偉い、偉くなきゃいけないって思うと、周りが見えなくなるものなのかな」
ふうん。そこに視点を当てるのか、と焼けていく肉を見ながら思う。
「父親の感性に合わせて答えるだけの目を、娘が持っていなかったとも言えるね」とは、わたし。
会社経営をする夫と、経理を含め、それをサポートするわたし。童話に見た視点一つでも、それぞれの立ち位置が見えるようで、おもしろい。
夫が起こした炭で秋刀魚を焼き、わたしが大根をおろす。わたしが味つけした鶏肉を夫が焼き、わたしが切り分ける。
同じ火を見ても、見えているものは違うかも知れない。それでも、同じ火を見て、同じものを食べるのはいいものだ。この秋初めてフリースを着て、食後もしばらく、そんな風に火を見ていた。
秋刀魚って、本当に綺麗ですね。まさに刀って感じ。
炭火で焼くからか、いつも子ども達も、腹まで残さず食べていました。
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皮がパリパリで、中身はジューシー。さすが、炭焼き!
HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
ご意見などのメールはこちらに midukisae☆gmail.com
(☆を@に変えてください)
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