はりねずみが眠るとき
昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
『あまからカルテット』
柚木麻子『あまからカルテット』(文春文庫)を、読んだ。
帯には「『ランチのあっこちゃん』作者が描く、アラサ―女子四人組の美味しい謎解き!」とある。中高一貫の女子校、中学時代からの仲良し四人組は、恋に仕事に悩み尽きぬ日々だが、その友情は変わらない。
ピアノ講師でおっとりした咲子が出会った「稲荷寿司のきみ」を3人が探し出す『恋する稲荷寿司』
唯一家庭を持つ由香子は、料理本出版に当たり悩んでいた。それを助けるべく3人が、子どもの頃に彼女が食べたという甘食を探し出す『はにかむ甘食』
彼の浮気を疑う、デパートで美容部員をする美人の満里子。真相を確かめようと3人が乗り出した『胸さわぎのハイボール』
口は悪いが、何をやらせても優秀な大手出版社で編集をする薫子が結婚した。引っ越しの荷物もそのままに仕事に忙殺される彼女のもとに、何故かラー油が『てんてこ舞いにラー油』
4人で作ったおせちを持ち寄り、薫子が作ったと偽り姑に食べさせようと企むが、大晦日に想定外の大雪が降る『おせちでカルテット』
「女の友情って、いいよなぁ」読み終えて、素直に思った。
そして、友人の顔をいくつか思い浮かべた。
小説のなかの彼女達より20歳以上歳をとってなお、人生いろいろあると思い知らされる日々。友人達に助けられることもあるし、ほんの少しだけ、わたしが助けてあげられることもあるかも知れない。
解説は、『負け犬の遠吠え』をかいたエッセイスト、酒井順子。
「親子でも夫婦でも友人でも、他の相性が悪くとも、食のセンスが共通していると、その関係は長続きするもの」という言葉に、うなずいた。食べることって、人と人が生きていく上で欠かせない、大切な大切なことなのだ。
咲子は彼のほっそりした体やそげた頬をまじまじと見つめる。そうだった。どうして彼から離れたくなったのか思い出した。薫子達の意見に流されたからでも、住む世界が違うからでもない。見てくればかりを気にして、お米をちゃんと食べないところに付いていけなくなったのだ。『おせちでカルテット』より
帯には「『ランチのあっこちゃん』作者が描く、アラサ―女子四人組の美味しい謎解き!」とある。中高一貫の女子校、中学時代からの仲良し四人組は、恋に仕事に悩み尽きぬ日々だが、その友情は変わらない。
ピアノ講師でおっとりした咲子が出会った「稲荷寿司のきみ」を3人が探し出す『恋する稲荷寿司』
唯一家庭を持つ由香子は、料理本出版に当たり悩んでいた。それを助けるべく3人が、子どもの頃に彼女が食べたという甘食を探し出す『はにかむ甘食』
彼の浮気を疑う、デパートで美容部員をする美人の満里子。真相を確かめようと3人が乗り出した『胸さわぎのハイボール』
口は悪いが、何をやらせても優秀な大手出版社で編集をする薫子が結婚した。引っ越しの荷物もそのままに仕事に忙殺される彼女のもとに、何故かラー油が『てんてこ舞いにラー油』
4人で作ったおせちを持ち寄り、薫子が作ったと偽り姑に食べさせようと企むが、大晦日に想定外の大雪が降る『おせちでカルテット』
「女の友情って、いいよなぁ」読み終えて、素直に思った。
そして、友人の顔をいくつか思い浮かべた。
小説のなかの彼女達より20歳以上歳をとってなお、人生いろいろあると思い知らされる日々。友人達に助けられることもあるし、ほんの少しだけ、わたしが助けてあげられることもあるかも知れない。
解説は、『負け犬の遠吠え』をかいたエッセイスト、酒井順子。
「親子でも夫婦でも友人でも、他の相性が悪くとも、食のセンスが共通していると、その関係は長続きするもの」という言葉に、うなずいた。食べることって、人と人が生きていく上で欠かせない、大切な大切なことなのだ。
咲子は彼のほっそりした体やそげた頬をまじまじと見つめる。そうだった。どうして彼から離れたくなったのか思い出した。薫子達の意見に流されたからでも、住む世界が違うからでもない。見てくればかりを気にして、お米をちゃんと食べないところに付いていけなくなったのだ。『おせちでカルテット』より
HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
ご意見などのメールはこちらに midukisae☆gmail.com
(☆を@に変えてください)
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