はりねずみが眠るとき
昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
山百合の意志
「山百合が、咲いてるよ」
いつも通る道で、助手席の夫に声をかけた。
「百合って、夏に咲くんだっけ」
「そうだねえ。今咲いてるってことは、夏の花なんだよね」
いつ咲くのかは覚えていなかったが、去年も同じ場所で山百合を愛でたことは記憶にある。道端に咲いた百合だが、支柱が添えてあり、どなたかが大切にお世話しているのだと心に留まったのだ。
そのときに調べ、山に自生するから山百合と名づけられたことや、1年にひとつ花を増やすといわれていることなどを知った。
大輪のあでやかな花は美しいが、その印象とは違い、山に自生し、こつこつと年にひとつずつ花を増やしていくというところにも、また魅かれる。
1年経ってふたたび眺めた山百合が、花の数を増やしているのかどうかは判らない。けれど香りを放ち、まるで胸をはるかのように花びらをそらせている花ひとつひとつを見ていると、その意志が伝わってくるような気がした。
「生きていく。またひとつ花を増やす。昨日よりも今日、今日よりも明日」
そんな意志がなければ、ここまで花を増やし続けることなどできないんじゃないかと思ったのだ。小さな種から芽を出し葉を広げ、蕾を生む。その蕾は、花を咲かせたいという強い意志から生まれるに違いない。きっと、そうだと。
百合って、ぱっと目を引くような華やかさがありますね。
アップにしてみました。見事です。
こんなふうに道端に咲いています。まだまだ蕾がいっぱい。
いつも通る道で、助手席の夫に声をかけた。
「百合って、夏に咲くんだっけ」
「そうだねえ。今咲いてるってことは、夏の花なんだよね」
いつ咲くのかは覚えていなかったが、去年も同じ場所で山百合を愛でたことは記憶にある。道端に咲いた百合だが、支柱が添えてあり、どなたかが大切にお世話しているのだと心に留まったのだ。
そのときに調べ、山に自生するから山百合と名づけられたことや、1年にひとつ花を増やすといわれていることなどを知った。
大輪のあでやかな花は美しいが、その印象とは違い、山に自生し、こつこつと年にひとつずつ花を増やしていくというところにも、また魅かれる。
1年経ってふたたび眺めた山百合が、花の数を増やしているのかどうかは判らない。けれど香りを放ち、まるで胸をはるかのように花びらをそらせている花ひとつひとつを見ていると、その意志が伝わってくるような気がした。
「生きていく。またひとつ花を増やす。昨日よりも今日、今日よりも明日」
そんな意志がなければ、ここまで花を増やし続けることなどできないんじゃないかと思ったのだ。小さな種から芽を出し葉を広げ、蕾を生む。その蕾は、花を咲かせたいという強い意志から生まれるに違いない。きっと、そうだと。
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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
ご意見などのメールはこちらに midukisae☆gmail.com
(☆を@に変えてください)
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